2025/06/20 12:42
【命を守る熱中症サイン】
口の中が粘着き、唾液が糸を引くほどなら、即保水と冷却と安静!!
わたしが危険信号としているのはこの3つ:
1. 唾液が糸を引く
2. 頭がもわ〜っとする
3. おでこがざらつく(汗の塩分が結晶化)
特に③は、すでに熱中症になりかけている状態で危険領域です
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水を飲みましょうというけれど、なぜ「水だけ」では危険なのか?
人間の体液(血液や細胞液)の塩分濃度は約0.9%
1Lの汗をかくと、約9gの塩分が体外に出ていきます
体重50kgの人の血液量は約4L。
1Lの汗=血液の25%が失われるのと同じ
これは、命に関わるレベルの脱水です
水だけを飲むと、血液が薄まり塩分濃度が0.675%まで低下
その結果、水だけだと細胞が水を吸いすぎて膨張し、痙攣や意識障害を引き起こす可能性があります
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だからこそ
わたし流になりますが「自然塩+水分+一つまみのクエン酸」が命を守ります
救急搬送されて最初に点滴されるのが、冷やした「水・電解質の細胞外液」と同じものということでも理解していただけると思います
クエン酸の働き
- エネルギー代謝の補助:体内の「クエン酸回路(TCA回路)」で中心的な役割を果たし、糖や脂肪をエネルギーに変換するプロセスに関与します
- 疲労回復:乳酸の蓄積を抑えることで、疲労感の軽減に寄与するとされています
- ミネラル吸収の促進:鉄やカルシウムなどの吸収を助けるキレート作用があります
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🌿まとめ:熱中症対策の本質
- 「水分補給」だけでなく「塩分補給」が命を守る
- 塩は精製塩ではなく、海のミネラルを含む自然塩を
- 唾液・頭・おでこ…体のサインに敏感になることが最大の予防策
自然そのまま天日塩田で作られた ミネラルたっぷりの塩を販売しております
お料理、浄化、お守り、入浴剤として使っていただけます
>宝珠塩
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救命救急センターだより「熱中症の初期治療」--水戸済生会総合病院HPより
熱中症の重症度を見分ける簡単な方法は
軽症 水分の自力摂取が可能
中等症 ぐったりし水分摂取ができない、嘔気などのために水分摂取ができない。
重症 呼びかけに応じない。
中等症は適切な対応で現場対応可能な可能性もありますが、基本的には中等症~重症はためらわずに医療機関へ収容しましょう。特に重症は救急車を呼びましょう。
軽症の対応は、
①日陰やできれば冷房のかかった部屋に移動します。
②厚手の衣服を着ている場合、汗の気化を阻害してしまいますので、なるべく薄い格好にします。仰いで汗の気化を促進させるのも効果的です。
③冷たい電解質を含む飲料水(経口補水液やスポーツドリンク)を摂取させます。細かい説明は省きますが水やお茶は最適解ではありません。熱中症の場合は塩分の喪失を起こしておりますので、電解質を含む飲料水が望ましいです。
中等症以上の場合であっても、救急車を待つ間や医療機関へ運ぶ間に上記対応を行いましょう。冷却したペットボトルがあれば首や腋下、股の間にあてて冷却するのも効果的です。
なお、経口補水液として有名なOS-1ですが、カリウムを比較的多く含んでおりますので透析患者さんには要注意です。また塩分濃度も高いので、予防的に常用するのは望ましくありません。経口摂取不良がある高齢者や運動などで水分の喪失が多いときに補助的に使用しましょう。