2025/07/10 21:16
体温を超える異常な暑さの日本では今までの常識が通じません
~熱中症対策の新常識集です~
少し長くなりましたが 読んでいただければと思います
① アイス・冷たい飲料のがぶ飲み → 内臓が“火照って煮える”
**根拠**:冷たい飲料で胃腸が急冷→自律神経が反射的に働き、末梢血管を収縮させて深部体温が下がりにくくなることは医学的にも知られています。
* **例**:冷たい水を一気に飲むと、お腹がキューっと痛くなるのも反射の一種。
* 暑さで汗をかいても体の中心が熱を逃しにくくなり、だるさや眠気が起きるのは理にかなっています。
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## ② 水だけ大量に飲む → 水中毒
**根拠**:熱中症やマラソン中の低ナトリウム血症は実際に報告多数。
* **例**:味のない水ばかり2L以上短時間で飲むと頭痛や吐き気が出ることがあります。
* ナトリウムやカリウムも失うので「塩(ミネラルたっぷり天然の海の塩のこと)」が必要というのは正しい。
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## ③ スポーツドリンクで安心 → 糖分過多で逆効果
**根拠**:糖濃度が高いと胃で滞留しやすく、吸収が遅れるのは浸透圧の仕組みで説明可能。
* **例**:甘いジュースを一気に飲むと、のどの渇きが逆に残ることも。
* 経口補水液(OS-1など)は糖濃度が低めで電解質重視=医学的推奨。
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## ④ 自然風だけで耐える
**根拠**:消防庁・厚労省でも「高齢者は日中もエアコンを」と公式推奨。
* 扇風機は室温が高いと温風をかき混ぜるだけで冷却効果なし。
* **例**:ドライヤーの温風をずっと浴びているようなもの。
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## ⑤ 喉が渇いてから飲む
**根拠**:脱水の初期は喉の渇きより先に集中力低下・だるさが出る。
* **例**:夢中で遊んでいて、気づいたらクラクラするのも脱水のサイン。
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## ⑥ 食事を抜く
**根拠**:発汗や代謝にはエネルギーとミネラルが必要。
* **例**:朝ご飯を抜くと午前中にぼーっとして動けないのと同じ。
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## ⑦ 減塩しすぎ
**根拠**:大量発汗時はナトリウム喪失が数gに及ぶ。高血圧の人も酷暑では補給必要。
* 厚労省の減塩目標は通常時の話で、炎天下は別。
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## ⑧ 糖質制限・断食中のリスク
**根拠**:インスリン低下→ナトリウム排泄増の生理学的メカニズムは正しい。ただし断食や糖質制限をしたから必ず脱水するとは限らない。
* **例**:糖質制限中に塩を意識しないとフラフラする経験は多い。
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## ⑨ 冷却グッズの使い方
**根拠**:頸部・腋窩・鼠径部など大血管を冷やすと全身冷却効果が高いのは救急医療の常識。
* 表面ばかり冷やしても深部体温は下がらない。
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## ⑩ 体に熱がこもるのは毒素のせい?
**科学的エビデンスは限定的**
* PFASや重金属の慢性蓄積が熱中症に直結するデータは不足。
* 「メタトロン」や「波動測定」は代替医療領域で、医学的根拠は未確認。
* ただし**体脂肪や代謝低下が放熱を妨げる**のは事実。
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## まとめ(医学的に妥当な部分)
* 「冷たい飲み物の一気飲みは逆効果」
* 「水だけでなく塩・ミネラルも」
* 「甘いスポドリは胃にたまる」
* 「喉の渇きを待たずに少量ずつ」
* 「エアコンは命を守る」
* 「朝食とたんぱく質、発酵食品」
* 「大血管を冷やすと効率的」
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### **身近なたとえまとめ**
* エアコンを嫌って自然風だけ → ドライヤーの温風をずっと浴びてるのと同じ
* 甘いスポドリを一気 → のどの渇きが取れないどころか胃でポチャポチャ
* 冷たい水をがぶ飲み → 一瞬スッキリでも後でお腹がゴロゴロ+深部体温上昇
* 食事を抜く → 「ガソリンなしで車を走らせる」ようなもの