変化するとは何か
──本当の自分に戻るためのやさしい方法
〜STMメソッドの考え方〜
「変わりたいのに変われない」
「いつも同じパターンをくり返してしまう」
そんな想いを抱えている人は、きっと少なくありません。
でもね、本当の“変化”って、
がんばって起こすものじゃないんです。
STM（セルフ変容メソッド）では、
変化とは 自然に起きてくる流れ のようなものだと考えています。
1. 「変わる」より、「戻っていく」
「変わらなきゃ」と思うとき、
人はつい「今の自分をダメだ」と感じてしまいがちです。
でも、本当の変化は“別の誰かになること”ではありません。
たとえば、寒さで縮こまっていた体が
お風呂でじんわり温まって、
少しずつゆるんでいくような感覚。
それが、STMでいう「変化」です。
氣功やワーク、そして対話を通して
あなたの中のこわばりがゆるみ、
もともと持っていたやわらかさが戻ってくる。
それが“あなた本来の姿”なんです。
2. 「気づく」ことが、変化のはじまり
変化の最初の一歩は、「気づくこと」。
「あ、私、こんなふうに感じてたんだ」
――そう思えた瞬間、すでに内側では変化が始まっています。
STMの対話では、怒りや悲しみ、怖れといった感情を
“悪いもの”として扱いません。
それらは、あなたを守るために生まれた大切なサイン。
ただ見つめて、ただ聴いていくだけで
エネルギーは静かに動き始めます。
泣いてもいいし、何も感じなくても大丈夫。
“気づく”ことが、もう変化なんです。
3. 「理解」ではなく「体験」で変わる
頭で「わかった」だけでは、人は変われません。
「知っている」と「できる」の間には、深い川があります。
STMでは、氣功やエネルギーを通して
身体で感じる体験を大切にしています。
たとえば、呼吸が深くなる。
胸のつかえがスッと抜ける。
涙が自然に流れてくる――。
その瞬間、体が“安心”を思い出しているんです。
体が変わると、心のパターンも変わります。
この「体験としての変化」は、
頭の理解をはるかに超えていくのです。
4. 変化は、“人と人のあいだ”で起きる
人は一人では変われません。
安心できる誰かの前で初めて、
本当のこころの声が聴こえることがあります。
STMでは、私は“導く人”ではなく、“並んで歩く人”。
正解を押しつけることも、急かすこともしません。
ただ、あなたが安心して「いまここ」にいられる空間を守ります。
人と人との“あいだ”に生まれる信頼や共鳴。
その温度の中で、心の奥が少しずつほどけていく――
それがSTMが大切にしている変化のかたちです。
5. 変化は静かに、でも確かに訪れる
変化というと、
「昨日まで落ち込んでたのに、今日はスッキリ！」
そんなドラマチックなものを想像しがちですよね。
でも実際は、もっと静かで自然です。
ある日ふと、
「前なら落ち込んでたけど、今日は平気だな」
「ちゃんと自分の気持ちを言えた」
そんな小さな違いこそが、確かな変化。
STMでは、その“微細な変化”を丁寧に見つめていきます。
それを重ねていくうちに、
世界の見え方そのものが変わっていく。
それが、STMがめざす“セルフ変容”です。
6. 外の世界との関係が変わるとき、それが本当の変化
変化とは、「自分を変えること」ではなく
**「外の世界・社会との関係が変わること」**です。
同じ出来事が起きても、
前ほど怖くない。
腹が立たない。
無理せず断れるようになった。
それは、相手が変わったのではなく
あなたの受け取り方が変わったから。
内側の波が整うと、
世界がやさしく見えてくる。
それが、STMでいう“本当の変化”です。
7. 変化は、もともとあなたの中にある力
そして最後に。
いちばん大切なことをお伝えしたいのです。
変化は、セッションが“与えるもの”ではありません。
あなたの中には、もともと整う力、癒える力、
そして再び動き出す力があります。
STMのセッションは、
その力が自然に働き出せるようにサポートするだけ。
氣功のエネルギーや言葉、エッセンス、
空間、沈黙――
それらがあなたの内側の“本来の流れ”を思い出させます。
だから焦らなくて大丈夫。
今のあなたのままで、ここにいていい。
ここから歩み始めればいい。
その安心の中で、変化はもう始まっています。
まとめ
変化は「無理に作ること」ではなく、「自然に戻ること」
変化は「理解」ではなく、「体験」から生まれる
変化は「ひとり」でなく、「人とのあいだ」で起きる
変化とは「自分」ではなく「世界との関係」が変わること
そしてその力は、すでにあなたの中にある
あなたの変化は、
どこか遠くにあるものではありません。
STMのセッションは、
あなたの中にあるその力を思い出す時間。
静かに、でも確かに。
変化は、今この瞬間から始まっています。
シン
